NO3  バレエ学校

では、レッスン内容をみてみよう。。最初はプリエを48回、次にグランバットマン128回。すぐグランバットマンはというのは驚くが、現在のチェケッティ・メソッドの教本でも、これはプリエの後にくるそうです。それからプティバットマン96回、これは今のバットマン・タンジュのこと。ロンド・ジャンプはアテール、アンレールと続き各28回。最後にゆっくりのプティバットマンが64回づつおこなわれる。一つの運動の数が非常に多いが128回というのは片側にすると64回、つまり前に16回、横には前の5番に戻して16回、すぐ向きを変えて違う足で同じことを繰り返し、また元にもどって後ろへ16回、後ろの5番に戻る側方を16回行ったようだ。
バーの運動はすべて中央で繰り返し、それからアレグロに移る。アレグロにはピルエット、アントルシャなどでてくるが、コントルタン・バロネ、など今では聞きなれない言葉も数多くでてくる。
このように、パリ・オペラ座でも、学校の教育システムには現在から見ると不解決な部分が多い。ロシアでもイタリアでも・・1860年〜70年にならないと現在我々が知っている高度に発展した教育システムは存在しないそうです。
ここまでがバレエ学校が誕生するまでです・・これから、今日確立されてきたバレエ学校のカリキュラムを見てみたいとおもいます。